ステンレスネット|特殊被覆による製造工程と開発ストーリー

STORY次世代ステンレスネット〈ゼノックス〉製造工程

~日本の伝統技術を応用した特許製法~

ステンレスワイヤーそのままでは編網機に掛けることは不可能です。
ワイヤーを守り、除去可能な被覆方法の検討を重ねるなかで、水溶性溶解糸と日本の伝統技術『組み紐』にたどりつきました。
数多くの工程を経ながら世界初の編網タイプのステンレスワイヤーネットはつくられます。

  • 1. 素線

    1 素線

    ステンレス素線は編網に適した柔らかいW1仕様を採用

  • 2. 製綱

    2 製綱

    素線を撚線機で製綱し、耐久性の高いステンレスワイヤーに加工

  • 3. 特殊被覆

    3 特殊被覆

    ワイヤーに水溶性溶解糸を組み紐技術で巻き付けて被覆

  • 4. 編網機セット

    4 編網機セット

    専用のボビンにまき直し、編網機に掛ける

  • 5. 編網

    5 編網

    編網機に掛ける。常に職人が調整しながらの作業が求められる

  • 6. 溶解

    6 溶解

    熱湯にて被覆を溶解。排水は活性汚泥処理機を使用し、環境配慮も優れる

  • 7. 引張

    7 引張

    巨大な引張機で2日間ほど引っ張り、結節を締める

  • 8. 手すき

    8 手すき

    角目タイプは最後に手すき作業により繋ぎ合わせて仕上げる

  • 0. 被覆イメージ

    0 被覆イメージ

    特殊被覆のイメージ図。編網後に溶解させて被覆は除去される。

目指したのは“オンリーワン”ではなく“ベストワン”。
被覆タイプから始まった職人とワイヤーとの闘い

ゼノックスの誕生には、基礎となったナイロン被覆タイプの開発から数えると13年もの歳月を要しました。
当初不可能とされていた金属ワイヤーネットの製造現場では、予想以上に数々の試練が立ちはだかります。
それでもあきらめなかったのは、高い耐久・耐食性や防炎・不燃性、低コストといった
市場ニーズに応えたい、最高のものを作りたいとの決意。
編網に適したワイヤーの研究と、ステンレス素材を編む特許技術の確立は
日本ミニチュアロープ株式会社と岡本漁網株式会社の2社のたゆまぬ努力と職人技の賜物です。

  • 2007

    それまで最も耐食性に優れていたクレモナなどの高強度ポリエチレンネット
    それまで最も耐食性に優れていたクレモナなどの高強度ポリエチレンネット
  • 2009

    ナイロンコーティングしたSUS316ワイヤーのステンレス トリカットネット
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  • 2011

    リニアモーターカー見学施設(山梨)では景観を確保しつつ投入防止用として採用
    リニアモーターカー見学施設(山梨)では景観を確保しつつ投入防止用として採用
  • 2017

    熱風と紫外線直射の条件下でも耐えられると導入が進んでいる
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  • 2018

    1F~4Fまでの軒庇の内側に20㎜角目が採用された
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  • 2019

    ベースとなるステンレスワイヤーの拠り仕様から見直すことに
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  • 2020

    テスト製造に成功した∮0.33の裸線タイプ
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  • 2021

    編網機での大量生産が実現した次世代を担うステンレスワイヤーネット
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